私たちが普段から使っているローマ字、国際基準のヘボン式、小学校で習う訓令式、
読みを分かりやすく表記している日本式の3種類あり、それぞれがそれぞれのルールを
持ち、統一されていないので、意外と難しいです。
小学校で訓令式を習い、その後中学でヘボン式に直されるやり方も混乱する一因だと思います。
国際基準に合わせてあるヘボン式が一般的なのですが、通常母音は1文字で表されるため、
日本語に沢山ある長音(伸ばす音)を正確に表すことが出来ません。
例えば女の子の名前で「ゆな」と「ゆうな」などは、どちらも「Yuna」と表記することになり、明確な違いを表せず、間違った名前を呼ばれることもあります。
しかし、パスポートに記入する名前はどは、本人の意思が優先されるため、「ゆうな」を「Yuuna」と申請することも可能なようです。
ローマ字は日本語の一部なので、日常的に目にする機会は多いですが、書き方に戸惑うことも多いです。
下記にヘボン式のルールをまとめましたので、お困りの時には参考にしてみてください。
ローマ字表記のルール一覧(ヘボン式基準)
● 母音の表記
あ → a
い → i
う → u
え → e
お → o
● 子音+母音の組み合わせ
か → ka
た → ta
ま → ma
は → ha
ら → ra など
● 拗音(小さい「ゃ、ゅ、ょ」)
きゃ → kya
しゅ → shu
ちょ → cho
● 長音の表記(「おう」「うう」など)
通常は母音1文字で表す(例:おお → o)
発音を明確にしたい場合は「ou」「uu」「ō」などを使うこともある
例:ゆうな → Yuna または Yuuna、Yūna
● 促音(小さい「っ」)
次の子音を重ねる
例:きって → kitte、がっこう → gakkou
● 「ん」の表記
基本は「n」で表す
ただし、b・p・mの前では「m」にすることもある(自然な発音のため)
例:ほん → hon、しんぶん → shimbun
● 濁音(が、ざ、だ など)
通常通り表記する
例:が → ga、じ → ji、ば → ba
● 「っ」+「ch」の特殊例
「tch」で表すことが多い
例:まっちゃ(抹茶)→ matcha
● 外来語の長音(カタカナ語)
マクロン(長音記号)やハイフンで表すこともある
例:コンピューター → konpyuutaa、konpyūtā、konpyu-ta- など
● 名前の例外
氏名の場合は本人の希望で表記が変わることがある
例:太田 → Ota、Ohta、Ōta
ゆうな → Yuna、Yuuna、Yūna