アメリカの祝日の一つに、Thanksgiving 「感謝祭」というものがあります。
11月の第4木曜日です。
「収穫祭」の意味合いもあり、食べ物に感謝しながら家族や友達、普段お世話になっている人に感謝を伝える日になっています。
Thanksgivingの起源は、1620年に遡ります。
イギリスからアメリカにやってきた移民が大寒波に襲われ、多くの人が餓死してしまった状況を、アメリカンインディアンが作物を育てる方法を教えることで救います。
そして数年後、沢山育った作物に対し移民とインディアンが共にお祝いしたことが始まりだとされています。
Thanksgivingの過ごし方は、家族や親しい友人が集まって、とにかくご馳走を食べます。代表的な料理が七面鳥の丸焼きです。
七面鳥はアメリカでは一般的な食材で、1年中普通のスーパーで売られています。
値段も安いので、丸ごと1羽買ってきて、中に野菜やひき肉の詰め物をして、家のオーブンで焼く、というのが定番です。
他には、マッシュドポテト、キャセロール(グラタンのようなオーブン料理)、パンプキンパイ、ピーカンナッツパイ、などがよく食べられます。
Thanksgivingの次の日はBlack Friday(ブラックフライデー)です。
祝日扱いになる州も多く、この日からクリスマス商戦が始まります。
大幅値引きをするお店も多く、商店街やショッピングモールは人でごった返します。
アメリカには大型連休がそんなにないので、Thanksgiving, Black Friday, 土日、と4連休になるこの時期は、多くの人が家族や友人に会いに帰省をするので、日本の年末年始の様な大移動が各地で見られます。
アメリカの祝日の多くは、他の国から伝わり定着したものですが、Thanksgivingはアメリカで生まれ定着した国民の祝日です。